本の帯より
「さて、モルヒネ飲んで、パチンコでも行くか」(ある入居者のつぶやき)
「いいか、人間ってものは醜いんだものなんだ。やられたらやりかえさなきゃ殺されるんだ」(ある入居者のことば)
「無縁仏にしてください」(ある入居者の遺言)
「あれほど死にたがっていたひとが、いまは生きたがっているんだよ。よかったね!」(看護師の美恵さんのことば)
「お葬式っていうのはね、天国に誕生するお祝いの日なんだよ」(下条司祭のことば)
余命わずかな身寄りのない人々、元日雇い労働者らのホスピスが、東京のドヤ街・山谷(さんや)にある。三十八歳の若さで、妻と二人三脚でこの場所をつくり、運営している著者が、立ち上げからこれまでの、疾風怒濤の日々を綴る。
【著者あとがきより】 「きぼうのいえができて三年半、これまで三十四人を看取った。ここでは毎日たくさんの信じられないようなできごとが次々におこり、日々がものすごい勢いで過ぎていく。(中略)なんといっても、普通の生活をしていたら一生に一度あるかないかのようなことが、一月に一度くらいの頻度でおきるのだ。題名の通り、これは素人同然なぼくのホスピス立ち上げ話であり、ぼくのような庶民が企てた、庶民のためのホスピス物語だ。ここには有名なホスピスにはない発達途上の未熟さがあり、そうであるがゆえのあらゆる発見や感動がある」
山本雅基(やまもと・まさき) プロフィール
1963年生まれ。東京・台東区の「山谷(さんや)」地区にあるホスピス、「きぼうのいえ」施設長。
1985年、日航機墜落事故のニュースに接したことをきっかけに聖職者を志し、1995年上智大学神学部を卒業。大学卒業後、「NPO法人ファミリーハウス」の事務局長を務める。
2001年、「ホームレスのためにホスピスを建てたい」と考え、看護師の妻とともに活動を開始。妻の貯金を元手に銀行から借金をし、全国のキリスト教会や、多数のボランティアの後援を得て、2002年4月、緊急一時保護施設「なかよしハウス」(全11室11床)を開設。
2002年10月、在宅ホスピスケア対応型集合住宅「きぼうのいえ」(全21質21床)を開設
★2月27日にTBS系「ニュース23」の特集「マンデープラス」で取り上げられ、大反響を呼んだ「きぼうのいえ」の施設長が自ら綴った、話題の一冊です。
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